高速加工研究部会1年経過に当たって

1998年11月10日 高速加工研究部会長 堀 信夫

 皆さん、本日は高速加工部会の1年経過報告会へご参加いただき有り難うございました。高速加工部会の部会長を仰せつかっております山城精機の堀です。この会は、1年前の11月12日に、第1回の会合を開いてから、今日で47回目の会合になります。この会が曲がりなりにも、1年間の経過報告が出来ることを嬉しく思います。ご協力頂いた関係者に厚く御礼申し上げます。
 さて、数年前から、量産品の海外シフトと低価格化が進み、国内の仕事量が減っている機械加工業界は、今後多品種少量生産への対応、生産性向上などを図らねばなりませんが、埼玉県NC研究会でも何か出来ないか、と役員会で問題提起されました。討議の結果、超高速加工を取り上げ、調査、実験をして、ノウハウの修得を目指すことになりました。東芝機械様にお願いして、5万RPM空気静圧主軸の高速加工機をお借りし、ポリテクセンター埼玉様には、人材高度化事業団体の助成金を頂けることになって、この会がスタートできました。
 また、加工実験に当たっては、日進工具様、ダイジェット工業様、OSG様には多量の工具を提供頂きました。また、夜間の会合にも拘わらず多くの企業の方々に講習、討議に参加頂きました。QEF埼玉のWGの皆さんには、品質工学を使った加工の計画、実験、データの処理では大変お世話になりました。多くの皆様のご協力で、この会が運営できていることを感謝し、御礼申し上げます。
 この会のスタートに当たって、次の4つのことを目指しました。

  1. 高速加工に関する文献調査、見学をすること。
  2. 関連技術の情報を出来るだけ広い領域で収集すること。
  3. 広範な材料について加工実験し、切削条件を試行錯誤すること。
  4. 品質工学を使って最適切削条件を求めること。
 少し、範囲が広すぎて、いろいろなことをやりすぎているのではないかと言うご批判があるかも知れませんが、現場的に多品種少量加工に対応するには、この程度のことをやって良かったのではないか、加工の試行錯誤が少し少なかったのですが、1年前に比べて、参加者のポテンシャル、高速加工だけでなく機械加工の基本に関する識見が着実に上がり、一応のノウハウを共有できたと思っております。残念だったのは、当初8社でスタートした参加企業が途中で2社、辞められてしまったことです。
 本日は、10月までの1年間に原則として週一回、計45回開いた会合の概要、および随時行なってきた実験の結果を発表いたします。実験データなどはまだ全部整理が終わっておりませんので、一部の発表になることをご了承頂くようにお願いいたします。なお、この会の一般的な成果は、逐次インターネットのホームページでも公開しておりますので、ご覧頂ければ幸いです。http://www.sanjo.co.jp/

 この会は、2年間の予定で進めておりますので、あと1年間継続いたします。2年目はより実務的な成果を目指したいと思っております。本日の発表や今後の活動について質問やご意見をよろしくお願いいたします。以上

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