ごあいさつ

 人類の歴史は、石器時代を経てその記録が残るようになってから数千年を経過して来ました。この間に人類の生活のために使用される刃物類が、必要に応じてその都度発明され、現在も多くの匠達によって、用途別の新しい刃物及び手工具類が誕生しつつあります。まさに刃物の歴史は人類の歴史と共にあると云えます。
 これらの刃物の種類は、全世界では四千余種類もあると云われています。日本で作られたものでは、武器でありながら美術品の地位まで高められた日本刀以外は、明治時代以前の物は勿論昭和初期の物でさえ、優れた物ほど禿びるまで使い尽くされて消滅しほとんど残っていないのが現状で、誠に残念でなりません。
 我が国初の盆栽専用鋏の創始者である初代昌國の後を継ぎ、同じ刃物業界に生きるものの義務としてかねてより、刃物類の保存と公開の方法を計画してきましたが、平成五年、鋏類の研究に関して科学技術庁長官賞を受賞し、引き続き平成六年、黄綬褒章を受賞したことを記念し、このたびささやかながら先人達の苦心の結晶である作品と現在の匠の作品を、出来るだけ多く公開し、永く後世に伝えることを目的として開館したものです。
 昌國利器工匠具(刃物)博物館館長 川澄昌國

展 示 品

 展示内容は豊富で、二人挽鋸、前挽鋸、から始まり大工道具(鉋、鋸、鑿)、鉞、鍛冶屋道具、へと進み盆栽手入道具(剪定鋏、針金切り、植木鋏、根切鋏、ピンセット)、生花用鋏、刈込み、鎌、さらに彫刻刃、ナイフ、セラミックス外科及び白内障手術用メス各種、外国製刃物各種、羊毛刈用鋏、裁鋏、日本最小総手作裁鋏、裁包丁、理容鋏各種、木型製作道具、釣竿用竹の節穴あけ用具と日本各地から集めた展示品が並びます。
中でも、盆栽手入道具は日本で始めて、昭和初期に川口市で誕生し、川口は盆栽手入道具の発祥の地として世界に知られているだけに盆栽手入れ道具は特に力を入れています。また、皇族ゆかりの品々も多く紹介しています。

御料鎌
天皇陛下が毎年、秋のお稲刈りにご使用になられる鎌


平成三年八月謹作

ご 案 内

開館:午前9時〜午後4時 入場無料
休館日:土・日・祭日

〔博物館への道順〕
バスの場合   京浜東北川口駅東口よりバス停C番
又はE番のどれでも乗車、末広交差点下車、
進行方向50メートル左側。
タクシーの場合 市役所前を通って122号信号手前と指示。

株式会社 昌 国
本  社 〒332 川口市朝日1−5−26    電 話048-222-2641(代)
神川工場 〒367−02埼玉県児玉郡神川町八日市 FAX048-222-2678
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