鳩ヶ谷のトンボ公園

鳩ヶ谷市は、川口市に三方を囲まれた小さい町ですので、いつも川口市へ合併する話がでます。江戸時代は、日光裏街道の宿場町として栄えたそうです。平成13年には、待望の地下鉄が開通し、都心へ直通で行けるようになります。
反面、豊かな自然に恵まれていた鳩ヶ谷市も都市化が進むつれ環境が悪くなり、30年前23種類いたトンボも1996年には、わずか11種類に減ってしまいました。
最近は子供たちが昆虫や魚等を採る姿も見られなくなりました。こういったことから、上野動物園に勤めていた鎌奥哲夫さんを中心として、自然保護を目的にトンボ公園が作られることになりました。
子供たちに自然のよさを伝えることも目的の一つです。これを知った地主さんが「子供たちの為なら」と、無償で使っていなかった土地を提供してくれたそうです。
トンボ公園は、大きく3つに分かれています。
- 小池(直径9.5メートル・周囲35メートル・水深0.5メートル)
元々この土地はごみ捨て場だった為、生ゴミ、ガラスのかけら、古タイヤなどがたくさんありました。
微生物さえ住めなくなってしまったような土地をみんなで協力して自然をよみがえらせました。
池を掘りアジサイやツツジなどを植え、今では木の幹にオオイトトンボが卵を産みつけて行きます。
- 大池(直径19メートル・周囲68メートル・水深0.7メートル)
池でゼニタナゴ、メダカなどが繁殖していますが、これらを狙ってコサギ、ゴイサギ、カワセミなどが訪れてきます。
7月の初めになるとたくさんのヤゴがいっせいにふ化します。ふ化したばかりのトンボを狙って、ツバメの親子がやってきたりもします。
池の止まり木は、カワセミとトンボのためのものですが飛来してくる鳥たちの邪魔にならないようできるだけ低くしてあります。
秋になると、一本の止まり木にたくさんのアキアカネが止まっている風景を見ることができます。
- 湿地帯(15×8メートル・深さ0.2メートル)
湿地帯はトンボたちの繁殖地で、水草の茎を注意深く見ているとふ化したばかりのトンボを発見することができます。
大池から絶えず水を流し潤しているので、夏になるとサンカクイが緑を見せてくれます。
以上の3つのほかにもザリガニ釣りができたり、メダカやクチボソが観察できます。
トンボの種類も公園が作られてのち、11種類から13種類へと少しずつですが増えてきました。
手作りの公園なので広くはありませんが、自然に触れる機会が少なくなった子供たちには貴重な体験ができる場所だと思います。
最近はテレビでも紹介され、注目されています。
お知らせ:埼玉県鳩ヶ谷市里にありましたトンボ公園は2003年8月閉鎖されました。
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