振込式

部品(インサートワーク)供給方式
 現在プラスチック射出成形のインサート成形システムで使用されている部品整列・供給方法としては振動式のボールフィーダ等が一般的に知られています。
インサート成形システムを効率良く稼動する為にインサートワークを正確に供給する事が重要です。
従って、インサート自動成形システムの構成を企画する際ワークの形状・成形の前後工程の方式等を十分に考慮した部品整列・供給方式を選択する必要があります。
  1. 振込式部品整列・供給
    振込式整列・供給装置とは、パレットを揺動・振動させながら部品を整列位置決めする装置です。
    一般的には、インサート成形の前工程において、バッチで部品の整列を行なう為に使用されていますが振込み装置を2台交互に使用しインサート自動成形システムに組み込んで使用する方法も実用化されています。この装置の特徴としては対象部品の形状が極端に変わった場合もパレットの変更のみで品種対応が可能な点です。多品種少量生産対応としては非常に有効な方式といえます。

  2. 自動成形システムに組み込んだ事例
    1. インサートワーク1種類
      1種類の部品をインサートワークとした自動成形ライン内に2台の振込み装置を組み込み交互にワークの整列を行ない整列状況を画像処理装置により確認を行ない X−Y ロボットにより整列されたワークの取出しを行なったシステムです。金型へのインサートは水平スカラロボットを使用しています。
      品種変更は2枚のパレット交換により対応しています。
    2. インサートワーク2種類
      2種類の部品をインサートワークとしたシステムです。基本的には、前述の方式と同様ですが振り込み装置1台の中に2種類のワークを分離投入し同時に2種類の部品整列を行なっています。
      整列確認は画像処理装置により行ないワークの取出しは X−Y ロボットで行なっています。
      新商品ニュースNO.536  VSR3-30-35-P 全自動インサート成形システム

  3. 振込装置使用時の注意点
    1. 静電気対策
      微少部品の整列を行なう場合パレット上を行き来する際に発生する静電気の対策を十分に行なう必要があります。整列する為には各々の部品が分離しパレット上を自由に行き来できる事が条件になります。
      対策としてはイオン化された空気を吹きかける方法・静電除去用のシートを貼り対応する方法等があります。
    2. 外周の傷
      振動式のボールフィーダと同様に部品同士が常に接触する為、傷や欠けの発生し易い部品には使用できません。

  4. その他の使用例
    1. 一般的な使用方法
       一般的には自動組立ラインの前工程においてバッチでパレットに部品を整列するために使用されています。この場合1枚毎に作業者がパレットの交換を行なう必要がありますがパレットの枚数が大量に必要な場合は自動的にパレット交換を行なう装置も実用化されています。
    2. シャフトの整列
      L/Dの小さいシャフトやネジについては振込み装置により直接パレットに整列可能な場合が多い。しかし、L/Dの大きいシャフトについてもバッチ処理で整列を行なう場合、1工程作業を行ことで可能になります。
      方法としては、1工程(装置による)でシャフトを寝かせた状態で整列・位置決めを行ないパレットを取出し2工程(作業者による)で治具パレットを使用し簡単に垂直に立て位置決め整列を行ないます。

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